2024年度第3回「そとでる」登録事業者研修会 開催報告
2024年12月13日(金)、2024年度第3回「そとでる」登録事業者研修会を開催しました。
参加者:18名
時 間:18時30分~20時30分
場 所:子育てステーション梅丘(世田谷区松原6丁目41番7号) 会議室A、B
今回のテーマは、「身の回りにある法的リスクの回避法 ─ 転ばぬ先の”杖“ ─ 『落とし穴』にはまってから慌てるのか!『落とし穴』の在処を知って備えるのか!」と題し、世田谷用賀法律事務所 パートナー弁護士・藤間 崇史先生にご講義を頂きました。
研修会次第 ① 開会挨拶:特定非営利活動法人せたがや移動ケア 吉田理事長 ② 講師紹介 ③ 参加事業者自己紹介 ④ 講義 ⑤ 質疑応答 |
【研修会報告】
①開会挨拶
開講に先立ち、特定非営利活動法人せたがや移動ケア・吉田 正理事長より挨拶がありました。
「日本は法治国家であり、他者とのトラブルは法的に解決することとなる。当然ながら、トラブルは避けなければならず、起こしてはいけないのだが、やむなく生じた際にどのように対処すべきか。今日はそのヒントを頂ける研修会として期待しています」と、研修会への想いを述べられました。
② 講師紹介
続いて事務局から、講師にお招きした藤間先生のご紹介をさせて頂きました。
藤間 崇史(ふじま・たかし)先生略歴 ●企業法務全般(エンタメ、IT、飲食店、スーパーマーケット、不動産、 |
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③ 参加事業者自己紹介
藤間先生から本日の研修開催に際して ご挨拶を頂いた後、研修会に参加されている事業者の皆様から一人ずつ自己紹介を頂きました。
④ 講義
会場内の参加者全員から自己紹介を頂いた後、いよいよ講義が始まりました。
*本講義のレジュメは、藤間先生のご許可を頂いて、「そとでる」の登録事業者様ページにUPしております。第3回登録事業者研修会に参加頂けなかった事業者様は、ぜひご覧いただき、ご活用願います。
講義内容 1-1 介護・福祉タクシーの区分 1-2 利用者との契約上のリスク① 利用者との契約内容:輸送契約に基づく責任 1-3 利用者との契約上のリスク② 利用者との契約内容:介護保険サービス契約に基づく責任 1-4 契約上のリスクの具体例 2―1 輸送契約に関する具体例 2-2 整備不良に関する具体例 2-3 車椅子の固定が不十分であり転倒事故が発生した場合 2-4 乗降時の介助に過失があり利用者が怪我をした場合 2-5 介助時の安全配慮義務について 2-6 介助にかかるトラブルの予防について 3-1 個人情報関連リスクについて 3-2 個人情報に関するトラブル 3-3 個人情報に関するトラブル2 4-1 クレーム・カスタマーハラスメント 4-2 クレーム・カスタマーハラスメントへの対策 |
藤間先生の丁寧なご説明に熱心に耳を傾けている皆様の姿が印象的な、講義時間となりました。
⑤ 質疑応答
講義が終了し、研修会の閉会も近づいた頃、「質疑応答」の時間を設けました。
参加者の皆様からは積極な質問が、藤間先生からはわかりやすい応答がなされ、充実したやりとりが交わされました。
【参加者の声】(一部抜粋)
・事故やトラブルなどのケースによって対応や対策の違いがあることを知ることができて良かったです。
・具体的な例をあげてお話をして頂けたので、とてもわかりやすかったです。
・あわてない、記録を取る等をうかがう事ができて、良かったです。
・福祉タクシーのリスクを再確認しました。
・何か起こった時の心構えが大切だと改めて思いました。
・記録に残すことの大切さなども、わかりました。
・改めて、利用者の情報共有が大切な事なのだと認識しました。
・普段、業務を行っている中で、不鮮明なまま行っているところがしっかりと説明されていたため、勉強になりました。
・弁護士の先生ならではの講義であり、裁判所の判例、利用者、業者それぞれの立場からの具体事例を交えての話はわかりやすかったです。
・今回の研修会のテーマは、常に頭の中にある不安材料でした。
・非常に有意義な時間でした。
・丁寧にお話ししてくださったので、わかりやすかったです。
【事務局から】
常日頃聞きなれない法律用語も多く含まれていましたが、平易な言葉に代え解りやすく解説して頂きました。我々の身近にある「具体的トラブル事例」も多く解説頂いたことにより、他人ごとではない「臨場感」が醸成されていたと感じました。
日々の業務の中に、どのような「責任」「リスク」が内在しているのか。とても有益な講義となりました。