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「セニアカーを用いた社会実験─希望ヶ丘団地」報告

2024年1月31日(水)、「セニアカーを用いた社会実験(2023年2月19日(日)、UR希望ヶ丘団地(船橋7丁目)で実施)」の報告が行われました(10:00─10:30、船橋まちづくりセンター(船橋4丁目))。
写真:船橋まちづくりセンター外観(世田谷区ホームページより)

報告は、実験を実施した高橋 良至教授(東洋大学 福祉社会デザイン学部 人間環境デザイン学科)がされ、「そとでる」(NPO法人「せたがや移動ケア」)鬼塚事務局長は実験協力担当として出席しました。

 

高橋教授は、2023年2月に行った実験(アンケート、セニアカー実走行)についてまとめた論文と学会発表ポスターを元に、研究と実験の結果をご報告。出席された世田谷区船橋まちづくりセンター 長谷所長、星野係長、船橋あんしんすこやかセンター 渕上様に、超高齢社会と買い物困難者の関係、団地高齢者の移動と買い物(食料品)の現状、UR都市機構・団地自治会・サミットストアの協力のもとに実施した「セニアカーを用いた買い物実験(希望ヶ丘団地⇔サミットストア世田谷船橋店(船橋6丁目))」の結果等を話されました。


写真奥:(左)高橋教授、(右)「そとでる」鬼塚事務局長

 

続く質疑応答の時間では、ご出席の皆様と高橋教授のやりとりがあり、今後の課題や問題点が交わされました。また2024年2月に実施予定の「第2回目実験」について、協力依頼および概要説明がありました。そして最後に高橋教授から、「継続的に実験を行って、買い物のための移動支援の仕組みづくりを一緒にできればと考えています」と結びの言葉が述べられました。

「そとでる」は2023年2月の実験において、関係者の皆様との各種連絡調整、各種申請、問い合わせ窓口、実験補助、記録等の協力を担わせていただきました。また、実験当日、希望ヶ丘団地自治会長からうかがった希望ヶ丘団地の歴史や近隣事情は、移動支援を行う団体としてはもちろん、八幡山1丁目に事務所がある「そとでる」にとって多くの気づきを得るものでした。

   

 写真左より:アンケート調査や実験補助等を行う「そとでる」スタッフ、「おでかけサポーターズ」メンバー、実走行(すべて2023年2月19日。写真撮影:「そとでる」スタッフ)

 

【実験の目的】
買い物支援のための移動機器の運用方法の確立と、そのための機器開発。市販の電動カートを用いて買い物を行う様子を記録、データを得ること。


【対象者】
UR希望ヶ丘団地の住民を中心として、近隣住民および協力者。

 

【実走行のルート】
往路:集会所前→団地敷地内→歩道走行・横断歩道→本村橋→サミットストア世田谷船橋店→店内・買い物→店外
復路:歩道走行→本村橋→横断歩道→団地敷地内→集会所前

 

2023年の「セニアカーを用いた社会実験」にご協力くださった関係者の皆様、ありがとうございました。
「そとでる」は2024年の実験についても協力を担当。引き続き実験のお手伝いを通じて、地域の団地のご高齢者の方々の「移動の困難」について探る機会をいただきます。